「ベルティング」は海外から入ってきた音楽用語。そしてその定義や習得方法には諸説あり、様々な情報があります。
その中でも「大きな声で力強く高音を歌うこと」これが現在ベルティングについての共通認識と言えそうです。
例えば、黒人ゴスペル歌手のパワフルな歌声。あるいは、世界のDIVAと言われるR&B歌手の歌声。そういった、皆が憧れる素晴らしい歌声は、ベルティングが鍵を握っているのです。
ベルティングは時として、「日本人には習得が難しい、無理」とも言われてきました。(かつては私もそう思っていました!)
しかし、それは大きな勘違いだと教えてくれたのが「リベルティング発声法」でした。
「喉はリラックスしたまま高音を地声の響きで出すテクニック」
これがリベルティング発声法の定義です。
提唱者のChico氏(LA在住ボイストレーナー)は、日本人の特性に合わせてベルティングを習得するメソッドを開発しました。まず地声を徹底的に鍛え、喉のポジションを開発していきます。これにより喉に負担をかけず、地声の響きでダイナミックに歌うベルティングを手に入れます。
元々は「ハリウッド式ベルティング発声法」という名前でしたが、2019年11月にメソッドを改名。「リベルティング発声法 / REBELTING Method」として生まれ変わりました!
本サイト, Blog,これらに記載してある全ては REBELTING METHOD の定義であり、それに基づいた指導方法です。 Chico氏から直接指導を受け、ワンボイスマスターコースを修了し、リベルティング発声法日本公式ライセンシーであるChiikoが、そのメソッドをお伝えしていきます。 |
リベルティング発声法によって開発された声は「世界基準」であり、それは日本の業界のプロをもうならせる歌声です。
◆同業者がうらやむ声
Chico氏から指導を受けたミュージカル女優は、芸能事務所の社長から「音大卒には出せない歌声だ!どうやって手に入れたんだ?」と驚かれたとか。
また、誰もが名前を知る某有名ミュージカル劇団員は、他の劇団員に「鉄の喉を持つ」と評されているそうですが、ご本人は「リベルティングとワンボイスで手に入れた声だ」とおっしゃっているそうです。
◆現役ボイストレーナーが欲しがる声
究極の発声メソッドを求め、日本全国から現役のボイストレーナーがリベルティング発声法のレッスンを受講しています。
私がChico先生のレッスンを受けていたときも、現役のトレーナーやゴスペルディレクターが同期として受講していました。
リベルティング発声法の面白いところは、それが単なる「喉や筋肉の使い方を教えるものではない」という点です。
皆さんは、怒ったときには威圧感のある強い声になりますよね。わくわくしているときは、上ずったような明るい声になります。そのとき、喉や筋肉の動きを意識的にコントロールして声を作りますか?違いますよね。”自然に”そういう声になっているはず。その自然さ、無意識は、そのときの感情から来ています。私たちはすでに、感情から様々な声を使いこなしているのです。
リベルティング発声法では、理論的な説明を極力排除し、感覚的・感情的アプローチから発声を整えます。イメージをたくさん使います。すると、とても自然に喉の力みがとれて、今までできなかったことができる瞬間が訪れます。感情を伴って成功した発声は、「難しい」「無理」というこれまでの思い込みや常識を覆してくれるでしょう。 私も習得過程で何度も経験しましたが、とても不思議で楽しい体験でした。
リベルティング発声法は『マインド』を最も重視します。
高音を地声で出してはならない、
高音を出すのは苦しいことだ、
日本人の体では出せない声がある、
そのような【思い込みの鎖】からあなたを解き放ち、
どんな声も自由に出して良い、
思いのままに歌うことができる、
そう脳を書き換えていきます。
このマインドの改革、脳の書き換えこそが、歌を上達させる最大のポイントとなります。
リベルティングという名前の「リ」には、色々な意味が込められています。
この名前は単なる記号ではなく、この発声メソッドの理念そのものです。
ベルティングボイスは「選ばれし者だけの特別な歌唱テクニック」のように扱われることがありますが、リベルティング発声法では全く違います。
リベルティング発声法は、ベルティングこそが発声の基礎と定義しています。
ベルティングを習得する過程で喉をしっかり開いて地声を使って歌うようになり、そこからすべての領域の声(ミックスボイスや軽い高音まで)にアクセスできるようになります。(メソッド開発者のChico氏はこれを「ワンボイス」と呼びます。)
歌の土台をしっかりと作りたいのであれば、まずはベルティングボイスを習得してください。それが近道です。
リベルティング発声法は、単なる高音発声のテクニックではありません。その習得過程において、心と体をつなげて自由な歌声を手に入れます。Chico氏は、ベルティングは「地声の響きでダイナミックに高音を歌い上げること」であり、かつ「自己解放でもある」と言っています。
発声や歌の技術を磨くことにおいて、「心」や「感情」を持ち出すと一歩引いてしまう人もいるかもしれませんが、体のコントロールに心・精神は必須です。「できない」「つらい」「難しい」という自己洗脳を解き、自由な自分を解放することが、体のコントロールを可能にします。